餅菓子・赤飯・饅頭 岩田屋餅菓子店
テイクアウト・お土産
食べ出したら止まらない!サクッと揚がった旦過名物「かき餅あられ」
2024年3月29日
戦後の市場の歴史とともに歩んできた老舗餅菓子店
JR小倉駅から魚町銀天街を通り抜けること約10分。古くから “北九州の台所”と呼ばれる旦過市場(たんがいちば)に到着します。
180mの狭いアーケード通りには、昭和30年代から続く木造長屋式の商店が密集しており、新鮮な生鮮食品や惣菜、かまぼこ、ぬか炊きなど、まさに地元食材の宝庫です。
その中心部に位置するのが、昭和レトロな情緒たっぷりの「岩田屋餅菓子店」。前身は戦後の市場の復興とともに創業した乾物店でしたが、昭和30年代に大阪で1年住み込み修業を終えた先代が現店舗に移転し、餅菓子店を開店しました。
現在は27歳から先代のもとで修業を重ねた2代目店主の岩田政己さん・美紀さんご夫妻がお店を切り盛りされています。
昔ながらの手づくりの美味しさをその日のうちに
小学生の頃から店番を手伝っており、「菓子づくりが好き」と話すほど、根っからの職人気質の岩田さん。
保存料は使わず、「作りたての美味しさを届けたい」と毎朝午前3時に起床し、午前4時から全て商品を手づくりしています。
創業以来の基本となる商品は、白餅やかき餅、赤飯などの餅菓子。
コーナーの一角では、春は桜餅、初夏は柏餅、ちまきなど季節ごとに顔ぶれを変え、訪れる人に新鮮な喜びを届けています。
売り切れご免!素朴な味わいで老若男女を虜にする「かき餅あられ」
佐賀産のもち米「ひよくもち」で作るかき餅。店頭で販売するかき餅を固めてカットし乾燥させ、コーンサラダ油でサクッと揚げたのが「かき餅あられ」です。
完成まで1週間以上待たないと手に入らない一品で、まとめ買いする常連客が多いため完売必至!
味は、もち米の上品な甘みを引き立てる甘さ控えめの赤(砂糖味)、程よい塩加減の白(塩味)、赤白のミックスの3種類。サッパリとした油の後口も良く、素朴な味ゆえについ食べ過ぎてしまいます。
旦過青空市場内で、地元ならではの和菓子が味わえる
餅菓子とは反対側のショーケースに行儀良く整列しているのが、昔懐かし「あわ雪」。
メレンゲにグラニュー糖、水飴を加え、寒天で固めた和菓子で、シュワシュワの口溶けが特徴です。プレーンな白色と、プレーンにブルーベリーの甘さ、酸味がマッチする2層が楽しめます。
春といえば、季節限定の「いちご大福」。柔らかな求肥と瑞々しいいちごの酸味、こしあんの控えめな甘さが口の中で至福のハーモニーを奏でます。いちごの季節が終わる前にぜひ訪れてみてください。
2022年に2度の大火に見舞われ、復興のシンボルとして仮設された「旦過青空市場」。市場内で購入した商品を飲食スペースでイートインができます。青空の下で味わうあわ雪や大福は、また格別です。
◇北九州市ホームページ/旦過食べ歩きマップURL
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/san-kei/27200254.html
※令和6年3月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 餅菓子・赤飯・饅頭 岩田屋餅菓子店
- 電話番号
- 093-521-0028
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 小倉北区魚町4丁目1-24
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 店休日
- 不定休
- 駐車場
- なし(近くにコインパーキングあり)
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!