中国料理 耕治 小倉魚町本店【井筒屋店は営業中】
お食事
あの松本清張氏も愛した、老舗・高級中国料理店の醤油ラーメン
2022年3月24日
昭和レトロなアーケード小路。そこは食の歴史がつまった食道街
※現在、井筒屋店(小倉井筒屋新館8階)にて営業中です。(令和6年5月現在)
小倉駅から徒歩3分ほどの場所に、北九州最古の食道街といわれる「鳥町食道街」。昭和の雰囲気たっぷりのノスタルジックな通りには、焼きうどん発祥の店など約20軒ほどの飲食店が連なり、その中に高級中国料理の名店が。
こちら「耕治」は昭和30年創業の老舗。そして、この店を語るうえで外せないのが、あの文豪・松本清張氏。
『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞したことでも知られるように、氏は小倉出身。そして初代店主と松本清張氏が懇意にしていたこともあり、贔屓にしていたのが「耕治」の醤油ラーメンなんだそうです。
「福岡=豚骨」の概念をいったん忘れて。黄金色の愛されスープを実食!
そのラーメンは九州初といわれる昔ながらの醤油ラーメン。創業当時からの味をそのまま守り続けているんだそうです。醤油ラーメンと聞くと「濃い」「辛い」イメージですが、登場したラーメンは眩しいほどの黄金色!
スープをひと口すすると、スーッとはいっていく旨み♪醤油に合わせる出汁に、秘伝の工程が何段階もあるそうで、その黄金比が少~し甘みのあるまろやか風味となって、口いっぱいに広がる幸福の余韻に。麺は、スープに合うよう自社工場で製造したストレート麺。のどごしよくスルスルと入っていく美味しさがたまりません。
この店が醸す歴史から、敷居が高いように思われがちですが、醤油ラーメンなど単品料理を楽しむもよし、ラーメン&焼きめしの王道セットを楽しむもよし、と気軽に利用できるメニュー構成もうれしい限り。なかでも、中国料理の醍醐味を堪能できる「おすすめセットメニュー」(昼限定)も人気なんだとか。(海老チリソースの海老も大ぶり♪)
また、お土産用ラーメンもテイクアウト・通販どちらもあるので、“おうちで「耕治」”というちょっと贅沢な楽しみ方もできちゃいます。
「食」で触れる、北九州ゆかりの文豪の旅へ。
1Fは地元のサラリーマンや買い物帰りのお客さまたちで賑わうカウンター席。ひとりでもふらっと立ち寄れる温かい雰囲気が心地いいんです。また、2Fは江戸幕末風の調度品で彩られた風情あるお座敷。そのほかテーブル席の個室もあり、ゆったり過ごせます。
そして、「耕治」の徒歩圏内には北九州の台所・旦過市場や小倉城など見どころがいっぱい。文豪に愛されたラーメンを堪能したあとは、「松本清張記念館」へ足を延ばす“松本清張に触れる旅”もいいですね。
※令和4年4月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 中国料理 耕治 小倉魚町本店【井筒屋店は営業中】
- 電話番号
- (井筒屋店)093-522-2887
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- ※耕治 井筒屋店は営業中/小倉北区船場町1-1 小倉井筒屋新館8F (詳細は公式HPをご確認ください)
- 営業時間
- (小倉井筒屋店)11:00〜20:00(19:30 O.S.)
- ホームページ
- https://koji-group.com/
この記事を書いた人
NASSE MIHO
NASSE編集部スタッフ。食べることが大好き。NASSE読者さんたちで作る「競馬女子部」メンバーでもあり、小倉競馬開催時はほぼ出没中。推し活にいそしむカメラ女子でもある。日課は愛犬との散歩。