元祖戸畑ちゃんぽん 福龍
お食事
戸畑っ子たちの胃袋を掴む、“早くてうまい”名物チャンポン
2022年3月2日
戸畑を代表するご当地グルメ「戸畑チャンポン」
70~80年前、戸畑区が日本一の遠洋漁業の基地だったころ、長期保存を可能にするために開発された「蒸し麺」。この麺を使っているのが「戸畑チャンポン」と呼ばれるご当地グルメで、戸畑区内のラーメン屋や居酒屋、焼肉店など数店舗で提供されています。
今回お邪魔したのは、九州工業大学や戸畑共立病院の近くに店を構える「元祖戸畑ちゃんぽん 福龍」です。
創業53年目。現在は2代目の山﨑辰己さんが先代の味を引き継ぎ、時にバージョンアップさせながら、店を切り盛りしています。
“早くてうまい”を可能にする蒸し麺
これが調理前の蒸し麺です。一度蒸しているため、なんと茹で上がりは1分弱!素早く料理が提供できるため、高度成長期には「早くてうまい」と製鉄マンに喜ばれ、地域に根付いていったという経緯にも納得です。
コクとまろやかさを併せ持つ、福龍のチャンポン
「福龍」のチャンポンは厨房の奥で6~8時間かけて、じっくり煮込む豚骨100%のスープを使用。こってりパンチがあるけれど、たっぷり炒めた野菜から旨味が溶け出しているため、口当たりはまろやかです。コシが強く、細い蒸し麺との相性もバッチリ。もやしやネギは別途、軽く炒めているから食感もシャキシャキ!
キャベツは若松産をメインに使っています。
こちらはチャンポンに焼き飯(小)が付く人気メニュー。学生やサラリーマンの注文が多いと思いきや、女性もペロリと平らげるそう。焼き飯にはタマネギ、ニンジン、ピーマンなどの野菜に加え、かまぼこ、上プレスハムなどが入っていて、“これぞ焼き飯”という佇まいです。
料金を追加して、試して欲しい「カレー焼き飯」
熱々のチャンポンを食べていたら、山﨑さんが「焼き飯はカレー味も人気なんです」と教えてくれたので、作ってもらいました!カレーのスパイシーな風味が食欲を搔き立て、すでに満腹に近いのに、スプーンを持つ手が止まりません。30円プラスすれば、上記「チャンポンセット」の焼き飯をカレー焼き飯に変更可能。クセになりそうなカレー味を、ぜひ味わってみてください!
「地元を離れていた子が、久しぶりに戸畑に戻ってきて、うちの店でバッタリ知り合いに再会なんてことがちょくちょくあって。そういう光景を見ると嬉しくなるんですよね」と山﨑さん。
戸畑っ子たちの胃袋を掴んで離さない、馴染みの一杯がここにあります。
※令和4年4月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 元祖戸畑ちゃんぽん 福龍
- 電話番号
- 093-871-7091
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 戸畑区中原西1-1-36
- 営業時間
- 11:00~15:00 17:00~21:00
- 店休日
- 日曜日
- 駐車場
- あり(店舗裏の21~24番)
この記事を書いた人
タニグ
かつて北九州に存在したタウン誌の編集部OG。当時は1日5件という鬼のような飲食店取材も何食わぬ顔でこなしていたけれど、今は食べ放題と脂っこいものがNGなお年頃になったフリーのライター。オジ様率の高い食堂や居酒屋を好みます。