若松籔そば
お食事
愛されて続けて150年以上!甘めのつゆと茶そばの妙味
2022年3月2日
創業は明治3年!市内では珍しい“茶そば”はいかが?
若戸大橋や若戸渡船などを使い、景観を楽しみながら訪れることができる若松区。車なら橋を降りてから数分、船は渡船場から徒歩15分程度の場所にある「若松籔そば」。
北九州市では数少ない“茶そば”を味わえるお店で、店構えからも重ねてきた歴史を感じます。
店内はテーブル席と小上がり席があり、特にお昼はお客さんで大賑わい!平日はサラリーマンや常連さん、土日は家族連れや観光客なども多く訪れるそうです。
現在は4代目女将・永住恵里子さんが老舗を守り続けています(戦争でそばを提供できなかった期間を入れると、本当は6代目になるそうです!)。
手間をかけて作られる、こだわりの茶そば
「籔そば」を語るうえで外せない “茶そば”。
“2番粉”と呼ばれるそば粉に宇治の抹茶を混ぜることで、色と香りを出しています。
そんな茶そばを茹でると、こんな鮮やかな緑色に!
ツルツルとしたのど越しも魅力です。
熱々の天ぷらがもりっと。1番人気の「天ざる」
揚げたての天ぷらがドーンと添えられた「天ざる」。エビ(2本)と季節の旬野菜(取材時はナスとピーマン)、茶そばという皿の上の面々をおいしく昇華させるのは、「籔そば」秘伝の甘めのつゆ。カツオやコンブ、サバ節などでダシをとり、みりんや塩などで調味した特製つゆは、甘い味付けを好む九州の人間にはたまりません!
まかないから誕生した「冷やしとんかつざる」
そしてこちらは、手のひらサイズ(より大きいかもしれない)揚げたてロースカツのインパクトがすごい「冷やしとんかつざる」。今や不動の人気メニューとして君臨していますが、誕生したのは30~40年前。
当時働いていたアルバイトが、まかないを食べる時に「ざる用のつゆをカツにかけたら最高なんです!」と言い出したことがきっかけで生まれたメニューだそうです。
とりあえず既成概念を捨て、そば、カツ、千切りキャベツをしっかり混ぜて食べてみてください。こちらも秘伝の甘めのつゆが、全てをうまくまとめ上げてくれます。
永住さんは、父親から「そばとつゆの味を守りながら、面白いものを作れ」と言われたそう。「冷やしとんかつざる」は、その教えが形になった逸品です。
そのほか、天かすとノリ、卵黄がトッピングされた「スタミナそば」(750円)など、食べるとクセになるようなメニューや、丼とそばがお得に味わえるセットも人気です。とにかくボリューム満点なので、お腹を空かせて訪問することをおススメします!
※令和4年4月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 若松籔そば
- 電話番号
- 093-761-3969
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 若松区本町2-8-8
- 営業時間
- 11:00~14:30(LO14:20) 17:00~21:30(LO21:00)
- 店休日
- 木曜日(祝日の場合は営業)
- 駐車場
- あり(無料駐車場)
この記事を書いた人
タニグ
かつて北九州に存在したタウン誌の編集部OG。当時は1日5件という鬼のような飲食店取材も何食わぬ顔でこなしていたけれど、今は食べ放題と脂っこいものがNGなお年頃になったフリーのライター。オジ様率の高い食堂や居酒屋を好みます。