マルハチ珈琲焙煎舎
パン・スイーツ
「まちの産婦人科」が生まれ変わった「まちのお店」で愉しむ珈琲
2022年5月2日
個性豊かなショップが入居するレトロな建物
戸畑区は中原西、九州工業大学正門前のバス通り沿いを歩いていると、何だか不思議と惹かれるレトロな建物が目にとまります。そこは「cobaco tobata」。かつて産婦人科だった場所で築60年の木造建てをリノベーションして、2017年に誕生した「まちのお店」です。
入居するのは個性豊かなショップたち。イベントやワークショップを開く部屋もある建物の中に入ってすぐ右手、「102」号室が「マルハチ珈琲焙煎舎」です。
店内には静かに存在感を放つ焙煎器と寛ぎスペース、そしてカウンターにはコーヒー豆や焼菓子などが並びます。
ハンドドリップコーヒーと過ごす優しい時間
その奥でハンドドリップのコーヒーを淹れる店主の八児(やちご)さん。豆はシングルをメインに5~6種類を厳選。ブレンドは年に数回、その時々で出あった豆をいちばん良い組み合わせにして、コーヒー好きだけれど詳しくはないという人や、どれにしたいか迷う人にも“敷居が高くない”おすすめの一杯です。
飲み物のメニューは他にも、エスプレッソやカフェラテ、チャイ、ホットミルク、ミルクチョコレートなどが揃い、その日の気分で楽しめます。
小倉のお店にオーダーしている「ビスコッティ」「フレークレーズン」といった焼菓子は、コーヒーと一緒につまめる嬉しいサイズ感。それを目当てに来るお客さんもいるほどです。
もうひとつ、ぜひ味わって欲しいのが「あんバターパン」。
カリッと焼いた10cmほどのミニサイズの「センメル」というオーストリアで食べられているパン、控えめなのにきちんと甘くてほのかに塩気のあるあん、まろやかなコクのバター、このバランスが実にすばらしくて感動! もちろんコーヒーにもよく合います。
独特な食感のパンは近所のお店のものを使っているのだそう。
1人でも家族でも誰でも受け入れてくれる空間
地域を超えて人やお店とのつながりも大事にしている八児さん。自身が納得して好きと思えるものだけにあふれた空間は訪れる人にとっても心地が良く、1人でも家族でも、常連さんも初めての人でも、いつでも優しく受け入れてくれます。
お店を始めることになったきっかけは、戸畑区で長年会社員として働いていた八児さんが、転勤先の東京で得たさまざまな経験から。たくさんの選択肢がある中で、迷って悩んで考えて、再び縁があったこの場所で、いろいろな人から学びながら大切に育てているお店です。
取材のとき、お母さんと小さな女の子が立ち寄って、ごく自然に会話したあとソファでゆっくり過ごしている姿を見ると、まさにそれがこのお店の魅力なのだとこちらも笑顔になりました。
※令和4年5月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- マルハチ珈琲焙煎舎
- 電話番号
- 050-3700-8530
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 戸畑区中原西2丁目4-22
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 店休日
- 水曜日(不定休あり)
- 駐車場
- なし
この記事を書いた人
sammiek
北九州を偏愛する、小倉北区生まれ戸畑区在住のライター。おしゃべりとお酒とおいしいものが好きで、「これはいい!」と感じたことを誰かに伝えずにはいられない性分。地元初&発やご当地限定には喜び勇んで飛びつき、何でもすぐに検索する調べ魔でもある。