梅月
パン・スイーツ
【門司港】老舗甘味処の“レトロ可愛い”ソフトクリーム
2022年2月26日
ヴィンテージ感溢れる店構えに感動。気分は昭和時代にタイムスリップ
栄町銀天街のアーケードを出てすぐ。昭和23年の創業以来、地元の人たちが愛して止まない老舗甘味処の名物を探しに出かけてみました。
外観から看板、オブジェに至るまで創業当時のままという、正真正銘のレトロな佇まい。温かく味わいのある雰囲気に心が和みます。
以前の店内は小さな頃から慣れ親しんだ味を求めて、子どもから年配層まで賑わっていたとか。
今はコロナ禍のため、テイクアウトを続けていますが、状況が良くなれば店内営業を再開する予定があるとのこと。その日を心待ちにしている遠方の常連さんもいるそうで、絶大な人気ぶりが伺えます。
丸くて可愛いフォルムのソフトクリーム。梅月から九州に広まった⁉︎
創業間もなくして九州で初めてソフトクリームを始めた先代。
丸い絞り口の金型が原型で、一時は生産中止となりましたが、今の二代目が若い店主たちに製造元を教えたことで市内で再びブームとなりました。
その形はオブジェにそっくり!実際食べてみると、ミルキーな甘さと心地よい柔らかさで、子どもの頃に還るよう。
サクッとした食感のコーンの底までクリームがしっかりと入っていて、自然と笑みがこぼれるような充実感です。
素材へのこだわりが半端ない!安くて美味しい♡モダン焼き
そしてもう一つ、看板メニューとなっているのが「モダン焼き」。
“本当に美味しいものを安く提供したい”とソースから手づくりし、トッピングの鰹節まで良質なものを選ぶなどその徹底ぶりに脱帽。
こちらは、軒先にある木製のベンチでいただきます。香ばしい生地の中には焼きそば麺がギッシリ。具材はキャベツ、もやし、豚肉と思いきや、天ぷら店特注の揚げ玉が入っているとのこと。
食べ残しの多い豚肉を海老や鶏肉の旨みを含んだ揚げ玉に変えてみたところ、これがベストマッチ!秘伝ソースのまろやかな味わいと香りが食をそそります。
名物大将の気さくなトークと温かな人柄も昭和の風情のまま
門司港で生まれ育った大将の松下さん。お店の前にいると、通りすがりの人たちが何度も声をかけていく光景に出会いました。
話し好きで時に面白いジョークで楽しませ、地元の人を家族のように気遣う大将の人柄も魅力。
昔ながらの人の温かみや懐の広さ、優しさが心に沁みるお店でした。
※令和4年3月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 梅月
- 電話番号
- 093(321)1344
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 門司区栄町1−10
- 営業時間
- 11:30〜16:00 (コロナ感染拡大防止のため、しばらくの期間は営業時間を変更し営業中。現在はテイクアウトのみ)
- 店休日
- 日曜日
- 駐車場
- なし(近くにコインパーキングあり)
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!