cafuné
パン・スイーツ
門司の町に新風を吹き込んだ ヴィンテージ感溢れる癒しのカフェ
2023年6月1日
町の喧騒を忘れる美しい空間でのんびりと日常をリセット
J R門司駅から徒歩10分のエリアに昨年4月にオープンした「cafuné」。“センスの良いカフェができた”と瞬く間に噂が広がり、観光客が訪れる程の人気店となりました。
築50年の2階建てビルは、レトロなタイル張りが目印。1階は食品や雑貨の販売スペースで、2階と屋上階がカフェになっています。

昔ながらの商店や住宅街に位置する、進物店の事務所兼住居の跡地。門司競輪場があった平成の頃までは、周辺はスナックなどの飲食店で賑わっていました。
コンクリート打ちっぱなしの店内は観葉植物が映える木のテーブルや椅子、照明など温かみのあるインテリアで、地元のアンティーク家具店のプロデュースによるもの。
糸島産のひょうたんスピーカーから流れるヒーリング音楽が癒しの時間を演出しています。

1階の中央や木のショーケースには、自家焙煎のブレンド珈琲豆やチョコレート、自家製の焼き菓子、レトロなガラス食器、エアプランツなど店主こだわりの品々が並びます。
経験豊富で実力派の店主が門司でカフェを開いたわけ
店主の河辺憲司さんは、外資系大手ホテル出身で様々な飲食分野に精通した人。老舗珈琲店でキャリアを積んだ焙煎士で、ハンドドリップ九州大会では上位を獲得した実力派です。

三重県四日市市「萬古焼」の茶器と新潟の職人が手がける茶漉しを使って珈琲を淹れるのが河辺さん流。家庭でも手軽に淹れられるコツを尋ねてみては。
独立後に福岡市内で多国籍居酒屋とチョコレート&珈琲専門店を営んでいたところ、区画整理により専門店が立ち退きに。塗装業者の紹介で現ビルの可愛さに惹かれ、出店を決めました。
7月には移住の予定で、名物カフェとしてますます愛されそうです。
これだけは押さえたい、初夏の名物ドリンクとスイーツ♡
豆の産地や状態を生かしながら、1、2ヶ月ごとに替わる自家焙煎ブレンド珈琲。
取材当日は、インドネシア、エチオピア、ペルー産の3種をブレンド。豆の香りが際立ち、まろやかで爽やかな飲み口が印象的です。

ブレンド珈琲(アイス) 500円。福岡市東区西戸崎にある「ナツメ書店」の店主がセレクトした書籍を1階で購入可能。珈琲を飲みながら本の世界に浸る時間は格別。
通称“門司コーラ”は、コーラナッツやカルダモン、クローブなど8種をブレンドしたクラフトコーラ。爽快感のある炭酸水と芳醇なスパイスの風味がクセになりそう。レモンを絞るとよりスッキリとした味わいに。

クラフトコーラ(moji cola)680円。窓越しに戸ノ上山が望めるカウンター席はおひとり様に人気。写真映えスポットとしても重宝しそう(※写真の敷物類は全て撮影備品です)。
ナイフとフォークで食べる本場ブルターニュ式の新作クレープ。クレープ専用の鉄板で一枚一枚焼き上げた生地は、外はカリカリ、中はもっちり。オーガニックシュガーのザクザク感と香り高いバターの風味がたまりません。

人気急上昇の手焼きクレープ「背徳のシュガーバター」(680円)。撮影場所は足踏みミシン台を再利用した2人掛けのテーブル席で、使い込まれた木の風合いが何とも落ち着きます。
再訪するファン続出。夜も好みの席で自由気ままに本格珈琲を!
カフェにはタイプが異なるテーブル席やカウンター席、個室など様々。屋上階に、戸ノ上山や海を渡る船、町並みが見渡せる小さなテーブル席も。
スタッフとの適度な距離感が心地良く、リピーターが多いのも納得です。取材当日は、開店直後から若い女性や親子、おひとり様まで思い思いの時間を過ごされていました。
なおワンドリンク制で、特別な事情以外は席の予約ができないのでご注意を。

ちゃぶ台が心落ち着く和室は、子連れママに人気。隣にはリビングの一室のような洋室があり、おしゃべりの世界に没頭している姿を見かけました。
夜は22時までの営業なので、ホタル鑑賞の前後にカフェでひと息つくことも可能。初夏の思い出に約200匹のゲンジボタルが飛び交う名所「大川」まで足を伸ばしてみては。
店舗情報
- 店舗名
- cafuné
- 電話番号
- 090-9577-9459(お問合せのみ受付)
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 門司区大里戸ノ上1-6-22 蔵人ビル
- 営業時間
- 11:00-22:00 ※ワンドリンク制(未就学者除く)※特別な事情以外は席のご予約はいたしかねます
- 店休日
- 木曜 ※公式Instagramでお知らせ
- 駐車場
- あり(2台)※近くにコインパーキングあり
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!