北九州の米・水・人が醸す　地元で愛され続ける銘酒「天心」

皿倉山の麓で、うまい酒造り一筋に

北九州の日本酒といえば、溝上酒造の「天心」。
ふくよかで旨みがあり、まろやか。香りがよく、後味がきれいで飲み飽きない。
鑑評会では数々の賞を受賞しており、まさに地元が誇る銘酒なのです。

溝上酒造は創業1844年。江戸時代に誕生し、約180年の歴史がある蔵元です。
八幡東区の皿倉山の麓に酒蔵を構え、地元で収穫される米、皿倉山の清らかな湧水、そして受け継がれた人の技で、「うまい酒造り一筋」の道を歩み続けています。

酒蔵に併設された直営店では、「天心」をはじめ、数々の銘酒がずらりと並んでいます。
直営店ならではの豊富な品ぞろえに、日本酒好きのライター・かごめは、ワクワクが止まりません！

できたての新酒を楽しむ春の蔵開き

まずは、今年の新酒「天心 純米吟醸」と「天心 大吟醸 雫」にごあいさつ。
「赤天心」の愛称で親しまれる「天心 純米吟醸」は、地元の米と水を原料に、すべて手作業で仕込んでいます。
「天心 大吟醸 雫」は、全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞した逸品。「袋吊り」という製法で、自然の力で落ちる雫のみを厳選したとっておきのお酒です。

「天心 純米吟醸」（720ml）1,584円、「天心 大吟醸 雫」（720ml）4,510円。

毎年３月半ばには蔵開きがあり、できたての新酒の試飲や販売が行われます。市内外からたくさんの人が訪れ、春の訪れを感じながら、今年の味を満喫する恒例行事となっています。
2022年は蔵開きに加え、地元の商店街とコラボで「春の天心まつり」も行われました。

店内に置いてある陶器の酒樽。昔はこの中からお酒を注いで販売していたそうです。

個性豊かな酒を味わい、自分好みの1本と出会う喜び

うれしいことに、店内では試飲できるお酒もあると聞き、季節商品の「しぼりたて生酒」「天心 純米吟醸」「天心 山田錦純米酒」の3種類をいただきました。

「天心 純米吟醸」1,584円。「天心 山田錦純米酒」1,584円。「しぼりたて生酒」1,309円。※すべて720ml・箱なし価格。

「天心 純米吟醸」は、ほんのりフルーティで、ふくよかでやさしい味わい。吟醸ならではの澄んだ飲み口で、天心らしい旨みもあります。

「天心 山田錦純米酒」は、３本の中で一番キレがあり、純米酒の豊かな旨みも感じるバランスのよいお酒です。辛口ながらも後味はフルーティ。これは食中酒によい！と思い、買って帰りました。熱燗にしてもすごくおいしかったです。

「しぼりたて生酒」は、しっかりとした旨みがあって、やや甘め。口に含んだ瞬間、「おいしい」と思わず声が出ました。味に存在感があるお酒でした。

あくまでも個人的な感想なので、ご参考までに。

「天心」の他にも「皿倉」「清夜の吟」「風の吟」「天の宙」など、興味をそそる銘柄がたくさんあります。全銘柄を制覇するという新たな目標ができ、また一つ、北九州で暮らす楽しみが増えました。

店頭の天心グッズ。お猪口、袋、タオルなどが並んでいます。

※令和４年３月現在の情報です。

店舗情報

• このページをシェア！