小倉 縞縞 (こくらしましま) 本店
テイクアウト・お土産
凛とした「たて縞」の小倉織でつくる 粋なバッグと小物たち
2022年5月2日
伝統を今の時代に生かすテキスタイル
「小倉織」は、江戸時代初期に豊前小倉藩(北九州市)で誕生した木綿の織物です。袴や帯などに使われ、明治時代には男子学生服として全国に広がりましたが、戦時下の昭和初期に途絶えていました。
それから数十年後、北九州市出身の染織家・築城則子さんが布の端切れと出合い、試行錯誤を繰り返して復元・再生。小倉織は、たて糸がよこ糸の2倍以上多く使用されているのが特徴で、丈夫でしなやかな質感です。この伝統を継承し、2007年に誕生したブランドが「小倉 縞縞」です。デザイン監修を築城さんが務め、機械織でオリジナルテキスタイルをつくり出し、凛とした美しいたて縞模様をさまざまなアイテムに展開しています。
「小倉 縞縞」の本店は、JR西小倉駅から徒歩15分ほど。勝山公園のすぐそばにあり、散歩を楽しみながらたどり着きました。雰囲気がとっても素敵です!
入口付近には、小倉織の反物が並んでいます。洋服、バッグ、小物類、インテリア。木のぬくもりを感じるゆったりとした空間に、さまざまなアイテムがそろっています。
暮らしを彩るデザインと、抜群の使いやすさ
「小倉 縞縞」の定番・ロングセラーといえば、「シンプルBAG」。小倉織の模様と丈夫さを生かしたエコバッグで、デザインもサイズもいろいろあります。
実は、ライターのかごめも8年ほど前から愛用中。使うほどにツヤを増し、なめらかになる小倉織の良さを実感しています。くるっと丸めてバッグに入れて持ち歩き、取材帰りのお買い物で大活躍。使っていると「小倉織ですね」って、よく褒められます♪
シックなデザインが多い中、ひと際目を引くのが「SDGsシリーズ」です。17色のカラフルな縞模様は、SGDsが目指す17のゴールをデザインしたもの。よこ糸には再生糸を使っているそうです。気持ちが明るくなるカラーですね。
プレゼントにぴったり! いま注目の新商品
新発売の「霜降(しもふり)」を使用したアイテムは、これまでのデザインとは一線を画した注目の商品です。「霜降」は、2色の糸を撚り合わせた杢糸(もくいと)を使用した綾織のテキスタイル。ニュアンスのある色合いで、縁取りに縞模様が使われたハンカチやクロスは、丈夫で手入れがしやすく、手触りもなめらか。オリジナル専用箱入りで、プレゼントに大人気だそうです。
そして、こちらも新発売の人気商品。リバーシブルの「ティーマット」Sサイズは、2つ折りでコースターになります。2通りのサイズとデザインを楽しめる、欲張りなアイテムです。
伝統を今の暮らしに生かし、新鮮な楽しさを提案してくれる「小倉 縞縞」。たて縞という限られた表現の中に、美しく豊かな色を宿し、無限の可能性を感じさせてくれるブランドです。世代や性別を選ばない粋なデザインは、母の日、父の日のプレゼントにぴったり。自分へのご褒美にも、ぜひどうぞ。
※令和4年5月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 小倉 縞縞 (こくらしましま) 本店
- 電話番号
- 093-561-8152
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 小倉北区大手町3-1-107
- アクセス
- JR西小倉駅から徒歩15分
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 店休日
- 水曜、お盆、年末年始
- 駐車場
- なし(近くにコインパーキングあり)
- ホームページ
- https://shima-shima.jp/
この記事を書いた人
かごめ
岩手県盛岡市出身のフリーランスライター。東京、台湾、ドイツとあちこち移り住んで北九州市にたどり着き、はや20年。未知のものに対する好奇心が原動力。この街のディープな魅力をもっと知りたい、伝えたいと思っています。