山吹かまぼこ 栄町店
テイクアウト・お土産
伝統製法で魚の旨み豊かに 大正時代から愛されるかまぼこ「ちんぴら」
2022年6月1日
栄町銀天街で140年の歴史を刻む老舗かまぼこ専門店
門司港の中心地にあり、昭和30年代の賑わいぶりが今も語り継がれる「栄町銀天街」。当時の面影を残す商店が軒を連ねる中、ひときわ老舗の風格を漂わせているのが「山吹かまぼこ」です。
明治15年に門司区旧仲町(現・老松公園周辺)で創業し、戦後の昭和24年に栄町銀天街に移転。北九州のかまぼこの銘店として、7代にわたり看板を守り続けてきました。
かまぼこの原料に使うのは、近海の玄界灘や周防灘で水揚げされた高級魚「エソ」。自社工場で捌いた後、一部は機械を使いますが、石臼で時間をかけてすり潰す職人の伝統製法によって、粘り強くふっくらとした食感に仕上げているのだそうです。
北九州名物「ちんぴら」誕生のナゾを解明!?
北九州名物「ちんぴら(珍比良)」は大正時代から愛される“揚げかまぼこ”として地元ではおなじみの逸品。土地柄だけにシャレの利いた名前だと思ったのですが、「珍しくて、比べようもないほど、良いものを目指す」という歴代当主の熱い想いが込められているとのこと。
外側は柔らかくてほんのり甘く、噛めば噛むほど魚の旨みがジュワッと口の中に。程よい弾力もクセになりそう。おやつ感覚で楽しめますが、好みの調味料を添えれば酒の肴に、煮物や麺物の具材としても相性が良く、まさに北九州の食卓に欠かせないソウルフードなのです。
ソムリエが監修した、ワインに合う新世代かまぼこ
その一方で、若い世代や愛好者の注目を集めているのが「ワイン専用かまぼこ」。
早速、自宅で試食開始です♪
長さは12cm程のスティック状。ササミ肉の「ガーリックチキン」、国産ベーコンを使った「ブラックペッパー」、食感が楽しめる「ナッツ」、4種をブレンドした「濃厚チーズ」と彩り豊かなラインナップ。
シニアソムリエの寺井剛史さんが監修されただけあって、コース料理の前菜を食べているかのような完成度。魚のすり身の存在感もあり、塩味濃いめなので、ワインとの相性がバツグンでした。
小倉の郷土料理「さばのぬか炊き」をご家庭で手軽に
”お魚つながり”でお土産といえば、やはり「さばのぬか炊き」は外せません。ぬか炊きとは、江戸時代から青魚をぬか床のぬか味噌で炊く小倉の郷土料理のこと。
県外の人の口に合うようにさばやぬか特有の臭みをなくし、骨なしさばを使用。身は箸がスッと入るほど柔らかく、ほのかな山椒の風味が美味しさを引き立てます。レトルト製品なので、温めてお皿に盛るだけ!という手軽さも魅力です。
今回ご紹介した商品は小倉井筒屋店、砂津チャチャタウン店などの直営店のほか、公式オンラインショップなどで購入できます。
※令和4年6月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 山吹かまぼこ 栄町店
- 電話番号
- 093-321-1100
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 門司区栄町2-18
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 店休日
- 無休 ※1月1日〜3日のみ休み
- 駐車場
- なし(近くにコインパーキングあり)
- ホームページ
- https://www.yama-buki.co.jp/
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!