ひですけ餅本舗 中村屋
テイクアウト・お土産
こだわりの極みから生まれたシンプルな和菓子「ひですけ餅」
2022年7月1日
先代のお菓子へのこだわりが込められた「ひですけ餅」
小倉南区の若園にある「ひですけ餅本舗 中村屋」は、1966年(昭和41年)に創業した和菓子屋。アーケードのない「きくわか通り商店街」を歩くと、角地に建つ上がクリーム色の建物が見えます。看板商品の「ひですけ餅」のロゴをあしらった可愛らしい外観です。
「ひですけ餅」は創業者・中村日出助さんのお菓子へのこだわりが込められたお菓子です。2代目店主中村秀規さんが、先代の名を残す商品を作るため、全国から厳選した原料を取り寄せて試作を繰り返しました。辿り着いたのは究極にシンプルなお菓子。
取り寄せた原料の中から、極上の羽二重粉と北海道産の小豆を採用。一口大の大きさで、ちょっとつまむのにちょうど良いサイズ。ポイッと口に入れるとふんわりしたお餅、中から甘さ控えめのほっくりした粒あんが。あんこを食べ慣れていない小学生でも一口だから食べてみると美味しくて、あんこが好きになる子もいるのだとか。
細部までのこだわり様は先代譲り
日出助さんの妻「八重子」さんの名を付けた「八重の桜最中」は創業50周年の記念菓子として作られました。桜の形をした最中の皮は桜風味で、中は白小豆餡。口に入れた瞬間、上品な桜の香りと舌触りのよい白餡に癒されます。
福岡県産のブランドイチジク「とよみつひめ」を餡に使ったかわいいスイーツもおすすめ。イチジクの甘い香りと、プチプチした種の食感が楽しめます。生地のもっちり&ほろ苦いココア味とイチジク餡は、相性バッチリ。
柔らかいお餅の中に、とろけるような生クリームが入った「玉露大納言大福」と「てぃらみす大福」。私は解凍してから食べました。フワッフワで軽くて、大福と一緒にとろけてしまいそうでした。
新しい形の商店街で、エネルギッシュな和菓子屋
「きくわか通り商店街」は新しい形の商店街。お店がずらっと並んでいるわけではありませんが、正式な商店街です。幅広い世代が集まりユニークな町づくりに取り組んでいて、店主の中村さんもその一人。2021年4月から始まったタウンパレードは新聞にも大きく取り上げられ、2022年には2回目のパレードが開催されました。
そんな愉快な町づくりにも熱心な地域をゆったりと散歩しながら「ひですけ餅本舗 中村屋」を探してみるのもよいですね。こだわり抜かれたお菓子と、店主の明るい笑顔に出会えます。
※令和4年6月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- ひですけ餅本舗 中村屋
- 電話番号
- 093-931-1855
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 小倉南区若園1-22-12
- 営業時間
- 9:00〜18:00/日曜正午まで・祝日17:00まで
- 店休日
- なし
- 駐車場
- あり
- ホームページ
- https://hidesukemochi.com/
この記事を書いた人
木村あゆみ
尼崎市出身、行橋市在住のフリーランスライター。食べるのが大好きで、美味しいものがあれば飛んでいく。元研究職なので、リサーチが止まらない。深掘りしすぎ、オタクの気あり。