小さな焼菓子専門店で生まれた、新感覚“ふわしゅわ”台湾カステラ

各地で腕を磨いたパティシエが縁あってお店をオープン

JR戸畑駅を出て南側へ向かうとほどなく見えてくる、昔ながらのお店がのんびりとたたずむ広いアーケード商店街「中本町あやめ通り」。そこを抜け信号を渡って数軒先の角に、小さな焼き菓子屋さん「N.point」が誕生したのは2020年12月のことです。

中央奥が中本町あやめ通りの商店街アーケード。左の赤い看板が「あじまる」、道路を挟んで右が「N.point」。

向かいには地元で人気の居酒屋「あじまる」があり、店主の妻、脇谷(わきや)奈美絵さんがオープンさせたお店。沖縄県出身で、都内の菓子専門学校を卒業し、都内や那覇市のケーキ店、そして縁あって北九州市内の有名店でパティシエとして腕を磨きました。

子どもたちも喜んで安心して楽しめるものを

看板商品のひとつが「二丁目カステラ」。国産素材を使い、オーブンで1時間半蒸し焼きにしたふかふかの生地は、いわゆる“台湾カステラ”です。開店時からすぐに話題となりましたが、流行に乗ったわけではなく「シンプルなスポンジで、子どもも喜んで安心して食べられるものを」と考えた結果、たどり着いたレシピでした。

オーナーパティシエの脇谷奈美絵さん。

焼きたてはふっくら丸くて口どけ軽やか、少し時間を置けばしっとりした食感に。
フォークで生地を切るときにしゅわわ～と音がして、その新感覚のやわらかさに驚きます。口の中では優しい甘さが広がり、食べ終わるまで笑顔の連続です。

二丁目カステラ（プレーン）　ホール1５cm 780円、1/4カット200円。

冷蔵庫で冷やしてもっちり、レンジで温めてふんわり、トースターで焼いてさっくり、それぞれの食感の違いを楽しむこともできます。
焼き上がり時間は基本的に1日4回、店頭の看板とfacebook、Instagramでもお知らせしているので、それに合わせて買いに来るお客さんも。なくなり次第終了なのでお早めに。

もうひとつの看板商品は「王様のチーズケーキ」。那覇市で勤めていたお店から受け継いだ秘伝の製法でつくるベイクドチーズケーキです。高温で一気に焼き上げるため、中はレアチーズケーキのようにクリーミーなのが特徴。贅沢な濃厚さがたまりません。

王様のチーズケーキ　ホール18cm 3,200円、カット400円。

戸畑山笠プリンやオリジナル焼菓子なども多彩

脇谷さんが北九州市に来て、すっかり大好きになったという戸畑で、ぜひ味わってほしいのが戸畑祇園大山笠とコラボした「山笠プリン」です。容器の蓋のシールは4つの提灯山を表す漢字をデザインしていて、生地はやわらかすぎず、かたすぎず、カラメルはちょっぴり苦めで、どこか懐かしい味わい。

山笠プリン　1個250円、4個ケース入り 1,000円。4個入りのセットには山笠の説明も添えられています。後ろの飾りは山笠の装飾品のひとつで縁起物の「てまりこ」。

可愛いショーケースには、他にもタルトやマフィンなど「本日の焼菓子」に、クッキーや手作りのマーマレードなども。また、記念日に注文の多いデコレーションケーキのほか、プレゼントや挨拶のギフトにもぴったりのメッセージ入りクッキーなどのオーダーも受け付けています。

※2022年8月現在の情報です

店舗情報

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