とり唐さんわ 若松本店
テイクアウト・お土産
創業55年!若松っ子が愛してやまない、絶品唐揚げ
2022年8月1日
昭和な雰囲気がたまらない、レトロな商店街
若戸大橋のたもとに、大きな商店街や市場がいくつも点在している若松。
中でも大正町商店街は、ここだけ時間が止まっているかのようなレトロな雰囲気に胸がときめきます。
まるで映画のセットのような佇まいですが、現在も鮮魚店や青果店、海産物店が営業中。
ノスタルジックな気分に浸りながら、きちんと買い物も楽しめます。
精肉店から、若松を代表する唐揚げ専門店に
その大正町商店街からほんの数メートル。目と鼻の先にある「共栄市場」で、ひっきりなしにお客さんが訪れていたのは、若松っ子が愛する「とり唐さんわ」若松本店です。
もともとは精肉店として昭和28年に創業。こだわって仕入れた新鮮な肉を余らせないよう、唐揚げやミンチカツなどの総菜を販売したところ飛ぶように売れ、昭和42年には唐揚げ専門店にシフトチェンジしたそうです。
現在も精肉店時代から変わることなく、厳選した鶏肉だけを使用し「骨なしモモ身・ムネ身」「ピリ辛ハーフチップ」「手羽先」「手羽元」「骨付きモモ」「バックリブ」など、さまざまな唐揚げを販売しています。
さんわの唐揚げが愛される理由
最初にちらりと書きましたが、取材中は客足が途絶えることはありませんでした。
愛され続ける理由を2代目の立石隆男さんに尋ねると、胸を張って3つ教えてくれました。
まず1つ目は前述した「厳選した新鮮な鶏肉を使用していること」。
そして2つ目は「揚げ油」。豚の背脂やごま油を配合したオリジナルの油を使っていることに加え、揚げる時に鶏肉の旨味が染み出した油を、継ぎ足しながら使用することが重要なポイントなのだそうです。
「店では味付け済みの生の鶏肉も販売しているんですが、家庭で揚げても店舗で買う唐揚げとなんか違う…と言われることがあって。それは揚げる油の違いなんですよ」と立石さん。店舗では毎日80~100kgもの鶏肉を揚げているそうなので、染み出す旨味量は半端ありません!
3つ目はズバリ「味つけ」。創業当時、中華料理のシェフが教えてくれたレシピは生姜やニンニクを使わないシンプルなもの。「だからこそ老若男女、誰もが美味しいと思ってくれる味」として定着。創業当初から、レシピの内容は全く変えていないそうです。
人気ベスト3の顔ぶれをご紹介します
「骨なしムネ」(100g190円)。ムネ肉は素材があっさりとしている分、味付けが難しいそうですが、最低でも2日間寝かせ、味を染み込ませることで「あっさりしているけどおいしい」唐揚げが完成します。
「骨なしモモ」(100g220円)。ジューシーなモモ肉を寝かせるのは1日。しっかり冷やすことで、揚げた時の「カリカリ感」が引き立つそうです(これはムネ肉も同様)。
「ピリ辛ハーフチップ」(100g230円)。2種類の唐辛子とラー油をつかった手羽中の唐揚げは、ピリッとした辛みがお酒との相性抜群です!
若戸大橋のたもとで唐揚げを揚げ続けて約55年。
2代目となる立石隆男さんら3兄弟と、その子どもたちが、今日も若松の味を守り続けています。
冷えてもおいしかったのですが、やっぱり揚げたてが絶品なので、買ったら我慢せず、すぐに熱々を味わってみてくださいね♪
※価格はすべて税込み。令和4年8月現在の価格です。
- 店舗名
- とり唐さんわ 若松本店
- 電話番号
- 093-761-3056
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 若松区中川町2-27
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 店休日
- 元旦
- 駐車場
- あり(店舗前のコインパーキング。1000円以上お買い上げで60分無料券を進呈)
この記事を書いた人
タニグ
かつて北九州に存在したタウン誌の編集部OG。当時は1日5件という鬼のような飲食店取材も何食わぬ顔でこなしていたけれど、今は食べ放題と脂っこいものがNGなお年頃になったフリーのライター。オジ様率の高い食堂や居酒屋を好みます。