甘汐ひもの じじや
テイクアウト・お土産
全国の熱狂的ファンに支持される 門司港伝説の干物屋さん
2023年3月1日
ローカルヒーロー“バナナマン”との意外な関係とは!?
門司港レトロ地区に位置する複合商業施設「海峡プラザ」の中間地点にあり、撮影スポットとして人気の“愛と正義の使者”バナナマン。
バナナの叩き売りの発祥地として町を盛り上げるため、イベントをきっかけに1999年に誕生。“身近に会えるヒーロー”として話題となりました。
実はバナナマンの正体は、バナナマン像の正面にお店を構える老舗干物店「じじや」の店主・秋武政道さんなのです。
その昔、門司港レトロ地区は歴史的建造物やオフィス、倉庫街が中心の静かな海岸エリアでした。秋武さんは再開発前の視察先で、先輩の熱い思いを知り、町づくりの発起人の一人となります。
24年前に海峡プラザが開業し、ご当地と呼べるものが今ほどなかった頃。観光客向けの雑貨店や飲食店が軒を連ねる中で、 “行列のできる干物店”の登場には衝撃を受けました。
門司港名物として多数のメディアで紹介され、最大で一日2万枚、週末は約500人が購入したといいます。
昔ながらの味と製法で築き上げた門司港ブランド☆☆☆
8年前には “暮らしの旅”を観光客の方に届けたいと、栄町銀天街の東側に位置する小原市場に開店。(現在、小原市場店は閉店)
戦後の闇市が発祥の市場では、門司港の食文化を伝えるホルモン専門店の「みそ豚」、関門名物「ふぐ刺し」など新鮮な食材が安く買えると、飲食店店主や地元客に愛されています。
有名店の「じじや」ですが、昭和45年に創業した卸売り中心の「秋武商店」が前身。先代が関門地区の方言で魚のことを「じじ」と呼んでいたことが店名の由来だそうです。
干物の味の決め手は、創業当時から種類豊富な魚のエキスが染み込んだ「塩汁」(しょしる)。下関漁港市場で選び抜いた鮮度抜群の良質で美味しい魚を一枚ずつ手開きして漬け込みます。このおかげでじじや秘伝の無添加の干物の味が完成するのです。
魚の味にうるさい地元人も認める干物ベスト3
旅のお土産に「その日のうちなら持ち帰りできますよ」というので、店頭でオススメの3種を選んでもらいました。
まず干物といえば、定番の「水カレイ」。身離れが良くて食べ応えがあり、唐揚げにすると美味しいそうです。「太刀魚」は初めて見ましたが、ふわふわの身は脂のノリが良く、思わずご飯が進みます♡
私くまこがリクエストしたのが日本海産の「甘鯛」。表面はパリッと、身はふんわり柔らかく、ほのかな甘みが感じられます。魚独特の臭みがなく、絶妙な塩加減はさすがの職人技です。
掲載の商品は、白野江工房(本店)、門司港店(海峡プラザ内)のほかに、公式オンラインショップでも購入できます。
※令和5年2月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 甘汐ひもの じじや
- 電話番号
- 093-322-1228
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 門司港店/門司区港町5-1 海峡プラザ東館1F
- 営業時間
- 門司港店/平日10:00~19:00 土曜、日曜、祝日10:00~20:00
- 店休日
- 年中無休
- 駐車場
- 近くにコインパーキングあり
- ホームページ
- http://www.jijiya.com
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!