芋専門店 芋伝説
テイクアウト・お土産
ブームの先駆け!? 33年前に芋マニアが開いた焼き芋と芋スイーツの有名店
2024年2月1日
店主はさつま芋に人生を捧げた門司港の人気者
栄町銀天街の入口そばにある「芋伝説」は、焼き芋と芋スイーツのテイクアウト専門店。全国のTV番組でも紹介されている門司港の名物店です。
全国各地で急増中のさつまいも専門店ですが、38年前(昭和61年)にいち早くさつま芋の魅力に気づいた一人の男性がいます。それが「芋伝説」店主の大野公嗣さんです。
下関市内の青果店に勤めていた頃、冬になると焼き芋を販売していました。店長がいない隙につまみ喰いした“紅あずま”は栗のような色合いと甘さで、あまりの美味しさに衝撃を受けたといいます。
5年後には「芋伝説」を開店。現在は奥さまと二人三脚でお店を切り盛りされています。
「毎日さつま芋を食べないと身体の調子が悪くなる」という“さつま芋愛全開”の大野さん。人生には不可欠で、大切なことを教えてくれる師匠であり、心の友のような存在だとか。
長年の職人技でじっくりと焼く至極の「焼き芋」
さつま芋は主に地元の仲卸から仕入れた生芋を使用。
6〜8月は超早掘芋の土佐紅・宮崎紅・紅さつま、8月〜9月は早掘芋の鳴門金時、旬を迎える9月〜翌年4月はシルクスイート、紅はるかなど季節ごとの品種を楽しむことができます。
取材当日は、熊本県産西原「シルクスイート」を試食させていただきました。
焼き芋機で1時間以上かけて火加減を調整しながら焼くのはまさに職人技。焼き方次第で芋の甘みや風味、食感が違って来るのだそうです。
熱々の焼き芋を口に頬張ると、蜜が染み出したかのような自然な甘さにびっくり。果肉の中心はホクホク、外側はしっとりとした食感で、毎日通う芋好きのお客さんが多いのもうなずけます。
焼き芋風味がたまらない「スイートぽてと」と「芋かりんとう」
焼き芋から作る「スイートぽてと」は人気No.1のスイーツ。材料はペーストした焼き芋に卵黄、マーガリン、砂糖、キャラメルソース入りバニラエッセンスと至ってシンプル。
取材した日は、ねっとり系の大分ちとせ村「紅はるか」としっとり系の熊本県産西原「シルクスイート」をブレンドしたもの。
香ばしい風味となめらかな舌触りで、牛乳を使っていないのにコクが感じられます。
通常イメージするものは違って、柔らかな食感が楽しめるのが「芋かりんとう」。スライスした生芋を低温と高温で2度揚げするのがコツだとか。
軽くまぶしたザラメがさつま芋本来の自然な甘みを引き立てます。「芋伝説」を訪れたなら外せない一品です。
焼き芋もスイーツもすべてご夫妻の手づくりのため、その日の売行き次第で終了になることも。必ずゲットしたいなら早めにお店を訪れて。
※令和6年1月現在の情報です。
店舗情報
- 店舗名
- 芋専門店 芋伝説
- 電話番号
- 093-332-2471
※お問合せまたはご予約の際は「あつキタ」を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- 住所
- 門司区栄町7-22
- 営業時間
- 11:00~売切れ次第、終了(その日によって変動あり)
- 店休日
- 木曜日
- 駐車場
- 無(近くにコインパーキング有り)
この記事を書いた人
あらい くまこ
空の雲でさえ、綿飴に見えてしまうほど食いしん坊なフリーライター。食べ物を目当てに国内外を旅した機会は数知れず。食品開発、スイーツ店勤務の経験も持つ。市内の産婦人科内のサロンでアロマセラピストとしても活動中!