今月のいちおし情報
【特集】メーテルに出会える!漫画の街・北九州市で「銀河鉄道999」の世界をめぐる旅
2023年5月15日
「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」など、数々の名作を生み出した故・松本零士氏。少年時代を過ごし、漫画家デビューを果たした聖地でもある北九州市には、生前から松本零士作品にちなんだスポットが点在しています。
今回は、まち歩きで楽しむ松本零士作品を紹介します。
小倉駅から「漫画ミュージアム」へ続く回廊には松本零士作品のキャラクターが
JR小倉駅・新幹線口周辺には「銀河鉄道999」に登場するメーテルや鉄郎など、松本零士キャラクターのブロンズ像やフィギアが建立されています。
訃報後はブロンズ像に花を手向けるファンも。
ブロンズ像は「北九州市漫画ミュージアム」の開館を記念して平成24年8月に誕生したもの。
「北九州市漫画ミュージアム」とは、地元ゆかりの漫画家の作品展示のほか、約7万冊の漫画単行本を自由に読むこともできる北九州市の漫画文化・拠点施設です。その初代名誉館長が松本零士氏。多くの漫画家が生まれた北九州市が「漫画の街」として根付いたのは、松本零士氏の尽力があってこそなんです。
『訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版~)』に選定された「北九州市漫画ミュージアム」。
(※追悼展は終了しました)
「北九州市漫画ミュージアム」では現在、松本零士氏の追悼展を行っています。
【追悼展 漫画の街・北九州と松本零士】
■開催期間 令和5年3月12日(日)~ 当面の間
■会 場 北九州市漫画ミュージアム6F・常設展内
■開館時間 11時00分~19時00分(18時30分 最終入館)
■休館日 毎週火曜(祝日の場合はその翌日が休館)
■料 金 常設展入館料が必要(一般480円/中高生240円/小学生120円 など)
■主な展示物
・漫画ミュージアムをはじめとした北九州市におけるご貢献をまとめた年表パネル
・トークイベントやセレモニーの際の広報物及び記録写真
・折尾駅解体セレモニーに寄せられた額装イラスト
・デザインマンホールの実物など
■ホームページ https://www.ktqmm.jp/
まちを走るラッピングモノレール「銀河鉄道999」号
小倉駅から小倉南区・企救丘駅までの13駅、約9kmを走る北九州モノレール。北九州市民にとっては欠かせない交通機関です。こちらでは平成22年より「銀河鉄道999」のイラストをラッピングしたモノレールを運行、現在はリニューアルした二代目がまちの上空を走っています。
小倉駅から出発する「モノレール銀河鉄道999号」は、まさに松本零士氏が描いた宇宙ステーションを出発する銀河超特急999号のよう。走行する姿を見つけただけでも感動しますが、車内にもラッピングを施しているので、乗車後にも「銀河鉄道999号」の世界観を存分に堪能できます。 ※現在は終了しています。
■北九州モノレール https://www.kitakyushu-monorail.co.jp/
小倉のまちを彩る、デザインマンホール蓋
平成30年、北九州市下水道100周年を記念して制作されたのが、松本零士氏の作品と連携したデザインマンホール蓋。小倉駅周辺や商店街を中心に全9種類が設置されています。
「銀河鉄道999」や「宇宙海賊キャプテンハーロック」のほか、少女漫画雑誌に掲載された「トラジマのミーめ」の可愛いデザインも。
デザインマンホールMAPを片手に、散策してみては?
詳細はこちらから→https://www.city.kitakyushu.lg.jp/suidou/s01101007.html
(終了しました)旦過市場・魚町商店街には松本零士氏をしのぶ「たれ幕」を期間限定設置
北九州の台所「旦過市場」と、日本初のアーケード商店街「魚町商店街」には、松本零士氏を偲んで懸垂幕(たれ幕)が設置されています。※終了しました。
このように、北九州のまちでは松本零士氏への感謝の思いをこめた展示物があふれています。
そのほか、漫画ミュージアム発行のフォトスポットMAPを参考に、松本零士氏の世界に触れるまち歩きを楽しみましょう。
<松本零士氏>
1938年福岡県久留米市生まれ。1947年から北九州市小倉北区(旧小倉市)砂津に育つ。小倉南高等学校在学中に「蜜蜂の冒険」(『漫画少年』1954年2月号掲載)でデビューし、地元の『毎日小学生新聞 西部版』で活躍した。高校卒業後に上京してからは、当初は少女漫画を、後に少年漫画や青年漫画を手がけ、「男おいどん」のヒットにより漫画家としての地位を確立した。SF漫画家としても世界的に知られ、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「宇宙海賊キャプテンハーロック」など代表作多数。2001年紫綬褒章、2010年旭日小綬章受章。北九州市漫画ミュージアム初代名誉館長。