地魚ネタの新鮮さ・旨さ・安さを実感 繊細な職人技で魅せる至高の回転寿司

小倉京町で誕生。北九州ローカル回転寿司店のパイオニア

小倉中心部にある京町銀天街は、小倉駅から西へ進み、紫川沿いまで続くアーケード商店街です。周辺にはシロヤベーカリー、湖月堂、辻利茶舗など小倉を代表する老舗店が軒を連ねています。

日本初のアーケード商店街・魚町銀天街に繋がる通り。頭上に掲げられたユニークな川柳が目印。

その京町に北九州初のローカルチェーン店として23年前に開店したのが「京寿司」です。のちに大手グルメサイトでは3年連続全国1位を受賞した門司店をはじめ、市内に5店舗を構える人気店になりました。

京町屋風のモダンな店構えに期待が膨らむ。アーケード内なので、雨の日は特に来店客が増える傾向に。

回るもよし！握るもよし！街場の鮨屋に引けを取らないクオリティ

小倉店を訪れると、平日のお昼過ぎというのに16席のみのカウンターは満席。駅チカという立地もあり、ふらりと立ち寄れる気軽さが幅広い層の地元客や観光客にウケているそうです。全席がアジア人観光客で埋まる日もあるとか。

見るも味わうも楽しいカウンター席。目の前のレーンを独創的な握りが賑わすことも。注文はスタッフが運んで来てくれるので安心。

人気の秘密は、鮮度抜群の近海物が多彩なこと。北九州は玄界灘、響灘、周防灘、関門海峡から水揚げされる魚介の宝庫で、中央卸売市場で毎日仕入れたネタの旨味を寿司職人が最大限に引き出しています。

裏方の厨房で鮨を握る小倉店店長の篠田凌平さん。京寿司を日本一に導いた熟練の職人のもとで修業。握り手にしか出せない繊細な味わい、食感を大切にしているそうです。

九州産の米、塩、オリジナルの酢、醤油にもこだわり、食べやすさを考慮してネタの大きさや切り方によってシャリの量を微調整することも。鮨に添える玉ねぎの千切りやおろし生姜も全て手製で、本物の鮨を追究する職人の姿には脱帽です♡

カウンター席のレーンに流れてくる鮨以外に、タッチパネルでオーダーする人も多く、その場で握りたてを食べられるのも魅力ですね。

絶対に食べておきたい鮨特選。秋の一品料理も絶品

王道から創作、日替り、特選ネタまで約200種のメニューは、一皿143円〜858円とリーズナブル。

とろけるような旬の脂が乗った「さんま」は、刻みネギとおろし生姜でさっぱりと。寿司醤油の甘みで脂の旨味が引き立つ「真鯛の炙り」、小気味よい食感と爽やかな大葉の風味がクセになる「ひらす」（ひらまさ）は、定番の一品。

写真手前から左時計回りに秋を味わう「さんま」（286円）の他に、玉ねぎの食感がアクセントの「真鯛の炙り」（286円）、分厚くカットされた「ひらす」(429円)が人気。

噛むごとに脂の旨味と本格炙りの香ばしさが口の中に広がる「のどぐろ炙り」、舌先でほぐれる柔らかさの「一本焼きあなご」は贅沢したい日にオススメです。

写真手前から一枚ずつ網焼きした身肉が柔らかな「のどぐろ炙り」（858円）、豪快な「一本焼きあなご」（715円）は尻尾側を食べて、最後にシャリを包んで締めるのがオススメだそうです。

箸休めに秋の味覚たっぷりの「きのこのあんかけ茶碗蒸し」をオーダー♪白だし風味薫るぷるんぷるんの蒸し物と種類豊富なきのこ、とろみのある餡、軽く絞った大分かぼすの爽やかな酸味が相性抜群。ホッと舌が和み、また握りが進みます。

季節限定（11月末まで）の「きのこのあんかけ茶碗蒸し」（616円）など一品料理も豊富。寿司職人が一枚一枚手焼きする京寿司名物「厚焼き玉子」（143円）は、甘くて芳醇な玉子の味で口の中がいっぱいになります。

人気No.1の「厚焼き玉子」は、タネも仕掛けも凝らした一品。ふんわり生地の底にシャリが隠されていて、食べ応え十分でした。

ランチどきから休まず、夜遅くまで開いているのは旅行者にとって心強いもの。北九州観光の最初に、締めの一軒に重宝しそうです。

※令和５年９月現在の情報です。

店舗情報

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